こんにちは。
今回は勝手ながら僕の大好きな人の話をします。
出会い
僕は18歳で静岡県から上京してきました。
初めての東京。初めての一人暮らし。初めての宗教勧誘。
不安な日々を送っていました。
しかし、不安だろうが何だろうが、日々を送るのにはお金がかかります。
なので、僕は「家から一番近いから」という【面接で言ったら落とされる可能性が爆上】な理由で、徒歩1分の100円ショップに勤め始めました。
そこで出会ったのが、僕の大好きな人。その100ショップの店長。
通称『店長』です。
男性で年齢は37歳くらい。(聞いてもごまかす)
身長は僕より高く180㎝ほど。
かなりイケメンで有名人で例えると【調子の良い西島秀俊】みたいな。
そんな見た目だったので、僕の店長に対する初めのイメージは、
カッコいいなぁ
というものでした。
恋する乙女みたいになってました。
人柄
100円ショップのアルバイトを始めて3日ほど経った頃、店長がある質問をしてきました。
店長「大岩君ってさ、何で坊主なの?」
その時、僕は店長に対して『クールでカッコいい大人』という印象を持っていたので、変に答えて嫌われたくないと思い、
大岩「便利だし清潔感があるからですかね!」
と答えました。
すると店長が当たり前のように衝撃の質問をしてきました。
とてつもない偏見を持つヤバい人でした。
大岩「いや、人によると思いますが、、、」
店長「でも大岩君はエロそうだよね!」
店長「結構AVとか見たりするの?」
僕は我慢の限界でした。そしてハッキリと言いました。
突然ですが男性同士が一番仲良くなれる方法はなんだと思いますか?
河川敷で殴り合った時?
違います。
同じ目標に向かっていった時?
違います。
お互いの事を完全に信じ合えた時?
違います。
エロい話をした時です。
僕がアルバイトを始めてわずか3日ほどで、僕と店長の間に壁は無くなっていました。
店長は『店長』でもありますが『友達』のような存在でもありました。
定期的な報告
僕がお笑い芸人をやっている事は面接の時に伝えてありました。(その頃は養成所生)
ライブがある度に店長は「どうだったー?」と聞いてくれました。
【良い結果】だった時は、
と言ってきて、
【悪い結果】だった時は、
と言ってきます。
でも毎回、話の最後には「次があるからね」と言ってくれるのです。
恋愛ドラマだったらED曲が流れ始める瞬間です。
そして何より、僕が養成所からプロダクション人力舎に所属できた報告をした時には、
店長「え!本当に!?良かったじゃん!!!すごいね!!!」
と自分の事のように喜んでくれました。
その日はさすがにエロい話はしなかった記憶があります。
別のアルバイト
アルバイトを始めて1年以上経った頃、事務所にも所属でき、ライブなども増えていきました。
必然的に日中のアルバイトである100円ショップは休むことが多くなり、週5だったシフトは、週4、週3、週2、、、と最終的には週1にまでなってしまいました。
と同時に100円ショップのアルバイトだけでは生活できないので夜勤のアルバイトを始めました。
その事を店長に報告すると、
店長「そう・・・あまり無理しすぎないでね」
と僕の身体の事を心配してくれました。
これは僕の本当に勝手な解釈ですが、少し寂しかったのではないかと思うのです。
別の100円ショップのアルバイトの人にこう言われた事があります。
「店長は大岩君と話している時が一番楽しそうなんだよね、大岩君が入る日テンション高いし」
そして何より、僕の別のアルバイトを始めると報告した時の店長の顔は、いつもの笑顔ではありませんでした。
その顔を見て、僕も寂しい気持ちになりました。
その日もエロい話はしなかった記憶があります。
突然
シフトを週1にしてからも、特に僕と店長の関係が変わることはありませんでした。
僕がバックヤードに入り挨拶をすると店長が、
店長「久しぶり!・・・最近どう?」
と名司会者を彷彿とさせるような質問をしてきて、僕がそれに対して答える。
その後は、放課後で話すようなくだらない話を永遠としてシフトが終わる。そしてまた次の週。
という感じでした。
たまに僕がシフトが入っている前日などに「すみません!明日オーディションが入ってしまって休みをいただけると助かります!」と連絡すると、
『頑張ってこいよ!』
と応援してくれるメッセージが毎回返ってきました。
※実際のメッセージ
とても普段バックヤードで、
と言ってる人とは思えません。
僕はその応援メッセージが来る度に「本当にこの店長で良かった」と思っていたのです。
しかし、つい先日。
3週間ぶりくらいに100円ショップに行くと、店長に違和感を感じました。
目を合わせようとしない。
ん?また可愛いアルバイトの子辞めたな?
そんな感じで馬鹿にしようかと考えていると店長が急に僕の目を見て言いました。
店長「俺、来週でここ辞めることになった」
大岩「え?」
店長「岡山に転勤する事になった」
その日もエロい話は出来なかった記憶があります。
それでは。また更新します。