こんにちは。
まずはこちらをご覧下さい。
【ブログを更新したいのですが、あまりにも僕の私生活が乏しいのでテーマを決めて頂き、実行、それをブログの記事にするというもの】の2回目です。
— トゥルットゥー 大岩 (@0916bigrock) 2019年2月16日
皆さんが普段行かなそうな所を選びました。よろしくお願い致します。
ご協力していただいた方、ありがとうございました。
余談ですが、【工場見学】が一番になったら『アイスバー』の工場に行く予定でした。(本当に余談でしたね)
本題に戻します。
皆様のご協力により決まったのは【ゲイバー】という事で、今回はゲイバーに行ってきた話です。
よろしくお願い致します。
皆さん、いきなりですが【ゲイバー】のイメージはどんな感じでしょうか?
「店員さん全員が明るくて楽しそう!」
「冗談ばかり言って笑わしてくれそう!」
「お客さんと店員さんの距離が近くてすぐに仲良くなれそう!」
上記のようなイメージをもたれてる方が多いのではないでしょうか。僕も実際、同じようなイメージを持っていました。
そういうイメージを持った状態で、ゲイバーに行くことが決定した時、僕は思いました。
絶対に1人では行きたくない。
1人で行ったら、その場で浮きまくる事は確定しています。
幸い今回は【1人ゲイバー】とは表記していませんでした。
僕は同期の誰かを誘い、ゲイバーに行くことを決心しました。
実行日 3/2(土)
その日は、事務所ライブ『バカ爆走!』で、【同期の中でどの組が一番面白いのか決めよう!】みたいな感じのバトル形式のライブでした。
またもや余談ですが、普通に寝坊で遅刻しました。(もう余談やめます)
開演前、久しぶりに同期が集まったという事もあってか、みんなとても楽しそうに談笑をしていました。
無理だ。
この雰囲気の中で急に、
「終わりでゲイバー行かない?」
と言う勇気、僕にはありませんでした。
しかも1年間を締めくくるバトルライブの終わりで「一緒にゲイバーに行かない?」などと言ってくる坊主は周りから見たらゲイそのものです。
しかし、絶対に1人で行くのだけは阻止したかったので、少人数になったところを狙い誘いました。
僕「・・・終わりでゲイバー行かない?」
同期「え?・・・あぁ、全然良いけど・・・あ、でもちょっと今、金無いからなぁ」
同期はみんな優しい断り方をしてくれました。
その後、誰からも決定的なOKはもらう事はできませんでした。
結果的に【1人ゲイバー】になったのです。
ライブ開演直前、みんなが舞台上での流れのシミュレーションをしている中、僕は1人、ゲイバーでの流れのシミュレーションをしていました。(ライブの結果は3位でした。来ていただいた方ありがとうございました )
バトルライブが終わり、みんなが打ち上げなどに向かう中、僕はもう一つのバトルをしに新宿2丁目にたった1人で向かうのでした。
今回、お邪魔させてもらうお店は前々から決めておりました。
[Google]先生で『ゲイバー』と調べたら一番上に出てきたお店。
『ゲイバー アゲハ新宿店』さんです。
ライブ会場から自転車で行ける距離だったのでライブ終わりですぐに向かったところ、10分ほどで到着しました。
開店が20時。到着したのは19時55分でした。(なんで事務所ライブには遅刻してゲイバーには5分前に到着できるんだよ)
20時になり、覚悟も決めたので、僕はアゲハの扉を静かに開けました。
そこには、僕のイメージとは大きく違う金髪でスラッとした、いわゆる【ホスト】みたいな男性が立っていました。
金髪男「いらっしゃいませ~、何名様でしょうか?」
僕「あ、1人です」
金髪男「こちらの席にどうぞー」
金髪男はカウンターのど真ん中の椅子を指さしました。そこであることに気付きました。
開店したばっかりという事もあってか、お客さんが僕1人だけだったのです。そして店員さんも金髪男1人でした。
そしてもう一つ気付いたことは【めちゃくちゃお洒落】という事。
目の前で、カウンター越しに立っている金髪男もお洒落な感じでした。(米津玄師さんみたいな顔)
正直イメージとは全然違いました。変な話、もっとゴリラみたいのを想像していたので、拍子抜けした部分もありました。
金髪米津にメニューやチャージ料金の説明などをしてもらった後、とりあえず僕は『lemonサワー』を頼みました。
金髪米津「はい、かしこまりましたー」
さっきからこの人、全然【ゲイ感】がない。
ゲイ感が何なのかは、僕もよく分からないがとにかく【ゲイ感】がないのだ。
金髪米津「お通しです」
(料理は普通に全部美味しく完璧でした!料理は!)
普通のバーとあんまり変わらないのかなぁ。
そんな事を思っているとカウンター越しの金髪米津が急にお酒を飲み始めました。すると、
金髪米津「初めまして~!レイって言います!よろしくね!お名前聞いてもいい!?」
と急に声のトーンを上げて言ってきたのです。
それそれそれそれ!
しかし、急にオンにするものだからビックリしてしまい何故か僕も、
僕「あ!初めまして!大岩よしたかと申します!!!」
と舞台上のテンションで挨拶してしまったのです。それまでの緊張が爆発した瞬間でした。しかし、やっとゲイ感が出てきたので、テンションが上がっていた事には間違いはありませんでした。
レイさん「はーい、大岩さんねー」
僕「はい!」
レイさん「・・・・・・」
僕「・・・・・・」
あ、終わり!?
偏見ではありませんが、ゲイの方でも人見知りは存在するのだとその時思いました。あの挨拶は、お店で決まっているマニュアルのようなものだと。
店員さんはレイさん1人。お客さんも僕1人。
人見知りのゲイと人見知りのノンケの沈黙は続きます。
恐らくですが、その時間開店していたゲイバーの中で一番静かな店内だったと思います。
僕「このお通し、美味しいですね」
沈黙に耐えきれなくなった僕は、普段絶対行わない【店員さんに味を伝える】を行いました。
レイさん「どーもー」
僕「・・・・・・・」
レイさん「・・・・・・」
終わった!!!
どう頑張ってもワンラリーで終わってしまう。
僕は話題作りではないですが、何か起こらないかと唐揚げを頼んでみたりもしました。
レイさん「りょーかいでーす」
僕「・・・・・・」
そりゃ終わるか。
再び数分間の沈黙の後、レイさんがある質問をしてきました。
レイさん「お兄さんゲイ?今何やってる人なの?」
僕は「ここだ!」と思いました。
僕「ゲイではないんですけど・・・”芸”人なんですよ~!!!」
レイさん「はい?」
最悪だよ!!!レイさん!!!
レイさん「すみません、もう一度いいですか?」
僕「お笑い芸人さんをやらさせてもらってます」
完全に無かったことにしました。
レイさん「え!芸人さん?よくゲイバーには来るの?」
僕「いや何かエピソード作りみたいな・・・」
レイさん「じゃあ今日、何か起こらなきゃ帰れないんだー!」
僕「すみません!何かプレッシャーかけてるみたいで!!!」
2人「ワハハハハハハ!!!」
少しだけ盛り上がってきた感じがしました。
これこれこれこれ!
レイさん「ちょっと待ってねー」
僕「ん?」
レイさんが急に腕まくりをし始めました。
なるほど。僕がエピソード作りに来てるというのを知ったからテンションをあげてくれるんだ。
レイさん「やっぱり揚げ物って暑くなるわー」
僕が頼んだ唐揚げでした!
それから何分経ったでしょうか。
レイさん「あともう少し待っててね、そしたら別のスタッフ来るから」
その台詞を聞いた時、なんだか申し訳ない気持ちになりました。自分一人じゃダメだという自覚があるんだと。
しかし、2人の間には確実に絆は生まれていた。
人見知り同士。
年齢も出身も職業も違うけど。
開店して約30分間を2人で過ごしたことに変わりはないのだから。
レイさんの黙っている姿にも見慣れてきた頃、入り口の扉が開く音がしました。
そこには外国の方、3人組(男女男)が立っていました。
これはあるかもしれない・・・。
外国からの観光でテンションが爆上がりしている方がゲイバーに来たら、ハプニングは必ず起こると思ったのです。不安もありましたが、期待がそれを超えていました。
観光客というものはハプニングを起こす生き物なのです。
レイさん「何名様ですか?」
外国の方「3人です、向こうの席でもいい?」
レイさん「できればカウンター席のほうが・・・」
外国の方「じゃカウンターで」
在日外国人でした!
在日3人組は僕のすぐ右側に座りました。レイさんが僕にしてくれたようにメニューの説明などしています。僕はなんとなくその様子を見ていました。
すると3人組の中の1人の男性がレイさんに、
在日A「普通にイケメンですよねー!」
と言いました。するとレイさんは顔をクシャッとさせ、
レイさん「じゃあ今日抱けるってことー!?なんつってー!」
と言いました。
嘘でしょ!!!レイ!!!
そんな顔、僕に見せたことないじゃん!
僕たちの絆は偽物だったの!?
何だよ「なんつってー!」って!
僕は、お酒も入っていて変な感情になっていました。
それから在日8、坊主2の割合でレイは会話をしていくようになりました。
完全な片思い。
唐揚げが進む進む。
お酒も進む進む。
その結果・・・。
完全に酔っ払いました。
僕は酔っ払うと恐ろしく静かになります。既に緊張などで寡黙だった坊主は、さらに静けさに磨きをかけるのです。寡黙男梅の完成です。
それでもやることがないのでお酒を飲み続けました。
そんな状態の中、定期的に右耳に届くレイの「なんつってー!」は僕のお酒のスピードをさらに上げていくのです。
・・・・・・レイ。
もういっその事、レイの事を忘れようとしていた時、入り口の扉が開く音がしました。
レイ「おはようございます!」
明らかにレイの顔つきが変わったのです。
そこには屈強な男性が1人立っていました。
次回「レイ」
それでは。また更新します。