こんにちは。
前回の続きの内容です。
【げろり 途中下車の旅】
『オールドトム』の小林ラブリーこーちゃん(通称”こーちゃん”)と電車に乗り、彼が気持ち悪くなり嘔吐感を催した時、次の停車駅に降りるというもの。
【サイコロ】や【ダーツ】ではなく【嘔吐】で旅が始まる。
最悪のパロディ企画を立ち上げた3人組は、新宿駅に向かいながら【げろ旅】の話を進めました。
さきぽん「どの線に乗るかも重要だよね」
僕「そうですね、どうせなら普段降りない駅とかがいいですね」
こーちゃん「それか中目黒みたいなキレイな街とかもいいよね」
”キレイな街とかもいいよね”
これからゲロを吐くやつの台詞とは思えない。
いや、ゲロを吐くからこそ【汚しがい】のあるキレイな街を欲しているのか。
その真意を聞くことは出来ませんでしたが、案自体は良かっただったため、その【中目黒みたいなキレイな街】がある『東急東横線』に乗る事をげろ旅メンバーは決めました。
東急東横線に向かっている最中、こーちゃんに、
僕「ブログ用に写真撮らせて」
と言うと、
こーちゃん「え!本当に!?大岩のブログに出れるの!?やった!!」
と満面の笑みで言ってきました。
僕「いや、その反応は恥ずかしいよ」
こーちゃん「あ、でも大丈夫?俺、今日何もブログになるような事してないけど?何かしようか?」
すごいサービス精神だ。
ここで僕が「そうだね、頼むよ」と言ったら、おもしろイベントでも起こしてくれるのか?
そう思いましたが、こーちゃんには【吐く】という大事な仕事が残っているため、
僕「大丈夫。こーちゃんはただ、吐いてくれるだけでいいよ」
と優しく言いました。
衝撃の告白
もう少しで東急東横線に着こうとしている時、僕たちの少し前を歩いていたさきぽんさんが、僕に近づき耳元で何かを囁きました。
僕「え?すみません、もう一回いいですか?」
さきぽん「・・・・なの」
僕「はい?」
さきぽん「私・・・・・なの」
僕「もうちょっと大きい声でお願いします」
さきぽん「わたし!ノーパンなの!」
僕「んん!?」
衝撃の事実でした。
数日前から、映画を見に行くメンバー専用のLINEグループを作るくらい用意周到だと思っていた先輩は、当日に【パンツ】という一番用意しなければならないものを履いてこなかったのです。
しかも、その衝撃の告白を【駅の中】で急にしてきたのです。
「ノーパンなの…」
僕は驚きで開ききった口を動かし、率直な疑問をぶつけました。
僕「え?どういう事ですか?」
さきぽん「忘れた」
ハンカチじゃないんだぞ。
パンツだぞ。
ん?
てことは・・・
この写真を撮ったときもノーパン?
ノーパンでそんな顔するな。
そしてついでに言わしてもらうけど・・・
お前もゲロ吐いた後にそんな顔するな。
なんだこの写真。
僕は気付かないうちに【はいた人】と【はいていない人】に挟まれながら映画を見ていたのです。
僕は【はいていない人】さきぽんさんに、
僕「履いてくださいよ!」
と強く言いました。
げろ旅
吐いた人、履いていない人、吐いていないし履いている人の3人組は、目的だった東急東横線に乗り、こーちゃんの嘔吐感に注目しました。
(ノーパン事件がありましたがげろ旅は続いています)
僕「調子はどう?」
こーちゃん「この揺れ、良い調子!良い調子!」
※ここで言う【良い調子】は一般的に見たら【悪い調子】
さきぽん「やっぱり中目黒とかいいよね~!中目黒とかで吐ける?」
こーちゃん「任せて下さいよ!」
こーちゃんは、いつの間にか【自由自在に吐ける男】としてマジシャンみたいなスタンスで話していました。
需要は勿論ゼロ。
しばらくすると、こーちゃんとさきぽんさんが、携帯を見ながら会話をし始めました。
こーちゃん「あ、そういえば僕、気になるお店あるんですよ!」
さきぽん「え?なんのお店?」
こーちゃん「回転スイーツのお店なんですけど」
さきぽん「え!めちゃくちゃ行きたい!!」
こーちゃん「ですよね!めちゃくちゃ見た目も可愛いんですよー!」
こーちゃん・さきぽん「キャハハハハハ!!!」
なんだこれ。
ただの【旅】になってないか?
あと、これから吐こうとしているやつがバイキングの話をするなよ。
どれだけ吐くつもりだ。
僕「まあでも吐いた駅に降りるルールがありますからね・・・」
僕はいつの間にか【げろ旅のプロデューサー】みたいな役回りになっていました。
あ、さきぽんさんはずっと【ノーパンのスイーツ好き】でした。
ヤラセ
電車に乗って数分後。
こーちゃんが衝撃の一言を放ちました。
こーちゃん「あ・・・ダメだ!吐けない!!!」
いや吐けないのかい。
さきぽん「・・・え?嘘でしょ?」
僕「・・・永遠に電車から降りれないじゃん」
ゲロ旅の主役であるこーちゃんが「吐けない」発言をした事により、3人の中に悪い空気が流れ始めます。
そして3人の中の誰かが言いました。
「・・・まあでも『祐天寺』あたりで体調悪くなるんじゃない(ボソッ)」
『祐天寺』は「吐けない」発言の前の会話で出ていた【行ったことないし面白そうじゃない?】駅でした。
それを筆頭に3人が3人とも悪い顔をし始めました。
僕「こーちゃん、顔色悪いんじゃない?」
さきぽん「次の停車駅、祐天寺駅だけど丁度吐きそうじゃない?」
こーちゃん「うえぇー、吐きそう吐きそう」
そうです。
ヤラセです。
【げろり途中下車の旅】は番組内容も最悪のくせに、ヤラセ番組でもあったのです。
全員、普段コントをやっているとは思えない大根演技で話は進んでいきます。
アナウンス「祐天寺~祐天寺~」
こーちゃん「あ!吐く吐く吐く!」
僕「それはまずい!早く出よう!」
さきぽん「結果的に祐天寺で途中下車かぁ、予想もしてなかったなぁ!」
そんな不毛コントを終えた3人組は、意図的に『祐天寺駅』に降りました。
降りた途端に「別にあまりノリノリじゃなかったしな!」と3人とも捨て台詞をはいていました。
祐天寺
下車してからは普通に祐天寺を楽しみました。
その中から唯一写真をしっかり撮っていた『ただの公園』での風景をお見せします。
ウソみたいだろ。
履いてないんだぜ。これで。
こーちゃんは、まだヤラセの責任を感じているのか必死に吐こうとしてました。
まとめ
結論から言わせてもらうと、こーちゃんはその日、最後まで吐くことはありませんでした。
げろり途中下車の旅、シンプルな打ち切りです。
さきぽんさんもその日、パンツを履くことはありませんでした。
さきぽんさん、シンプルな変態です。
はいてください。
僕は一日中、こーちゃんが面白い話をしようと、さきぽんさんが熱い話をしようと、その言葉が頭から離れませんでした。
ブログなので正直にはかせてもらいました。
それでは。また更新します。