こんにちは。
先日、同期の『凜凜パーカー』というコンビの南條からLINEである誘いが来ました。
ジムへの誘いです。
彼とは同じジム(エニタイムフィットネス)に通っており、以前から「ジムに一緒に行こう」とは言われていました。
そして皆さん、お気づきいただけただろうか?
南條という男は、自身のLINEのアイコンをアメリカ合衆国が産んだ筋肉名俳優『シルヴェスター・スタローン』にしてしまうほど筋肉オタクなのです。
(映画『ランボー』より)
最近、太ってきたという事もあり、僕はシルヴェスター・スタローンの誘いを承諾しました。
約束の日
南條から「今日、何時くらいにする?」とのLINEがあったので、希望の時刻を伝え、集合場所などもLINEのやり取りで決めました。
結果的に西新宿にあるエニタイムに行くことになり「じゃあまた後で!」とのLINEを送ると、こんなメッセージが届きました。
何故、僕はシルヴェスター・スタローンに無理心中を図られなければならないのか。
そのメッセージに不安を抱きながらも、僕は準備などをして待ち合わせ場所に向かうのでした。
待ち合わせ場所に到着すると既に南條がいました。
南條「あ!今日は死のうね!」
無邪気な笑顔で言ってきたのです。
あのメッセージは本当だったのか?
そんな事を思っていると、急に南條が【白い錠剤】を口に運びました。
大岩「え!?何!?」
僕はその時、本当に【そういう薬】だと思いました。何故なら、その行動の数十秒前に「死のうね!」宣言をしている人間だったからです。
南條「ああ、これは『カフェイン』だよ、眠気覚ましと集中力が高まる効果があるんだ」
僕の中に【よかった~】という安心感と【やっぱりガチ勢だ】という緊張感が生まれました。
南條「大岩もいっとく?」
お酒みたいにカフェインを勧めないでくれ。
そう思いながらも、好奇心が勝りその錠剤を一粒頂きました。
南條「普通は水とかで流し込むんだけど、大岩は大岩だから大丈夫でしょう!」
そんな説得力の欠片もない言葉を聞きながら、僕は人生初【錠剤カフェイン】を体験するのでした。
ジムに到着
新宿から歩いて数分の所に、今回利用させて頂いた『エニタイムフィットネス 西新宿店』がありました。
南條はジムに到着するや否や、ジムの向かいにあるスーパーに行こうと言いました。
やっとジムに着いたのに・・・何かプロテイン的な物でも買うのかな?
そう思いなんとなく南條のあとを着いていきました。すると南條はスーパーの店内に置いてあるバナナを一房手に取り、
南條「大岩もバナナ食べようか!」
と言ってきました。
カフェインを経験済みの僕がバナナを嫌がるはずもなく、何の抵抗もなしに僕は南條と一緒にバナナを購入しました。
店の前でバナナを食べる南條。
僕も食べようとした時、
南條「あ、大岩は2本ね」
と言ってきました。「数まで指定されるのか」と思うかもしれませんが、ジムに向かう道中に僕は南條に「今日のメニューとかは全部、南條に任せるから」と言っていました。
いわば南條はその日1日、僕の【トレーニングサポ-ター】なのです。
トレーニングサポーターの言葉に従いバナナを2本食べようとしたその瞬間、再び南條が口を開きました。
南條「待って!!!大岩!!!」
いきなり大声で叫んだのです。
大岩「え!?どうしたの急に!?」
南條「・・・うん、そうだな・・・やっぱり1本にしとこうか・・・うんうん」
いや分からない。
南條の頭の中でどんな計算が行われたのか分かるはずもなく、僕は黙ってトレーニングアドバイザーの指示に従いバナナを1本だけ口に入れるのでした。
やっとジムに入る
バナナでお腹が満たされた2人はカフェインの効果もあってか、若干テンション高めでジムに入りました。
大岩「じゃあ着替えようか!」
南條「あ、俺は大丈夫、下にもうトレーニングウェア着てるから」
大岩「うん!分かった!」
そんな不毛会話をした後、僕も動きやすい格好に着替えて更衣室の外で待っている南條の元へ行きました。すると南條が小さめのノートを覗き込んでいました。
大岩「何そのノート?」
南條「え?もしかしてノート持ってきてないの?」
大岩「え?・・・うん」
南條「じゃあもう”負け”だね」
僕は【自分は何かの勝負に参加していた】という事と【その勝負にノートを持ってこなかったため負けた】という事を同時に突きつけられました。
南條「次からは持ってこようね」
本物のトレーニングサポーターみたいな口調でそう言われた後、
南條「じゃあ・・・・・・やろうか」
と格好良くトレーニングが始まるのでした。
トレーニングサポーター
僕のトレーニングサポーターとして器具の使い方などを教えてくれる南條先生。
これがまあ親切。
自分のトレーニングもしたいだろうに、定期的に僕の所に来ては「大丈夫?」と声をかけてくれるのです。
しかし、数十分サポーターとして横でアドバイスをもらっているうちに、少しずつ南條の”おかしな部分”に気付き始めました。
「死ぬまで踏ん張れ!」
「筋肉を殺せ!」
「死ぬ?その回数で死ねる?」
やたらと【死】関連の言葉で鼓舞してくるのです。
極めつけは僕が『ケーブルマシン』という器具でトレーニングしていた時です。僕はその器具が初めてで、なかなか上手く使うことが出来ませんでした。
南條「筋肉を殺すイメージで!」
いつもの南條節が出ましたが、そのマシンが本当に難しく、
大岩「・・・分からないよ」
とトレーニングサポーターに対して思わず言ってしまいました。
南條「じゃあ・・・重りを殺そうか!重りを殺すイメージで!」
筋肉の殺し方もまだ分からないのに重りの殺し方が分かるはずがない。
南條「うーん、じゃあそうだな・・・」
すると南條は僕の目の前に立ち、
南條「俺の目を見ろ!俺の目を見るんだ!」
と言ってきました。
大岩「・・・うん!・・見たよ!」
南條「さあ・・・・・・俺を殺せ!」
もう訳が分かりませんでした。
その他にも、
「それ20回できなかったら自殺ね」
「次、肩が前に出たら自殺ね」
などと定期的に強制自殺を命令される事もありました。
でもやっぱり南條はすごいです。
南條のトレーニング中に許可を頂き写真を撮らせてもらいました。
本当に【人間を1人殺せる】体型でした。
ちなみに、こちらは【殺される側】の写真です。
トレーニング終了
南條「じゃあそろそろ終わろっか」
大岩「はぁ・・はぁ・・はぁ・・ありがとうございました」
完全に師弟関係が生まれていた2人は一緒にロッカーの前に行き、今日の反省、次の目標などについて語り合いました。
疲れ切っていた僕は、次の日のダメージなどを心配しながら、トレーニングサポーターであり師匠の南條さんにある質問をしました。
大岩「そういえば、よくイヤホンで音楽を聞きながらトレーニングをしている人がいるけど、あれは効果に影響するの?」
すると南條はその日一番の真剣な顔でこう言いました。
南條「あのさ・・・大岩は”戦場”にイヤホンを付けて行くのかな?行かないよね?・・・ここは戦場なんだよ・・・それが分かってたら、もう言うことはないよ」
【ここは戦場なんだよ】
通りで【死】が何回も出てきたのか。
僕は、
(いやエニタイムフィットネス 西新宿店だよ!)
というツッコミを心の中で殺し、
大岩「・・・なるほど」
と静かに頷いたのでした。
まとめ
不安などもありましたが結果的にはとても楽しく終える事が出来ました。次の集会は来月あるそうです。
そして南條というトレーニングサポーターは、最後までとても優しく親切に接してくれました。
しかし、教え方や表現方法などはずっとランボーでした。
ランボーだけに!
あれ?
やっぱり次の日のダメージ来てますね。
それでは。また更新します。