いきなりですが僕の今住んでいる部屋にはある特徴があります。
隣の家と近いのです。向こう側の人がベランダに出た場合、僕の部屋はほとんど見られてしまいます。
これが【昔はよく遊んだりして仲良かったけど、最近は周りの目もあってか学校でも話さなくなってしまった幼馴染み】なら僕も気にしません。
しかし実際は【話したことの無いおじさん】です。
【話したことの無いおじさん】に私生活を見られるのはとても嫌です。逆に【話したことの無いおじさん】の私生活も見たくありません。
しかしそこまでジロジロ見られる訳でもないです。僕が【上京したばっかりで都会に馴染めるように人生初のパーマをかけたピチピチの女子大生】ならおじさんも見てくるかもしれません。
しかし実際は【坊主】です。興味がなくて当然です。
しかし今日の午前中の出来事です。
夜勤明けで帰宅し睡眠をとろうと横になっている時でした。ある違和感を覚えます。
見ている。
空を見るわけでも無く、煙草を吸うわけでもなく。
見ている。
若干のデジャブを感じながらも僕はそのまま横になっていました。すると、
「・・雨降ってきてますよ・・」
【話したことの無いおじさん】は僕が窓際に干していた洗濯物のことを気にして教えてくれたのでした。
僕はお礼を言い洗濯物を部屋の中に入れました。その頃にはもうベランダにおじさんは居ませんでした。
ありがとう。おじさん。
【話したことの無いおじさん】は今日【話したことのあるおじさん】になりました。
今考えると【話したことのあるおじさん】に私生活を見られる方が嫌ですね。
それでは。また更新します。