こんにちは。
前回の続きの内容です。
激マズ半チャーハンに心を完全に折られた僕は、帰りの電車をスマホで調べていました。
電車賃は片道220円。
ん?
もう一度レシートを見直しました。
『半チャーハン 300円』
あの激マズチャーハン。帰りの電車賃より高いじゃないか!
後悔と怒り。
このまま帰ったら僕は一生『半チャーハン』がトラウマとなり頼めなくなる。
そもそも今回、ブログのためにやっているのに、そのオチが「半チャーハン不味かった!」では話にならない。
やってやる!
僕の中の【半チャーハンへの後悔と怒り】は【ブログのネタを確実に持ち帰るという意思】に変化しました。
食べ終わった容器を片付け【激マズ半チャーハン】の店を出ました。
僕の視線はすぐに”あるアトラクション”に向けられていました。
『ジェットコースター』
アイツを攻略しない限り『としまえん』からは出られない。
しかし、僕も午前中の戦いから学びました。
丸腰でジェットコースターに挑むなど自殺行為そのもの。【羞恥心】というモンスターの力の前では、ジェットコースターに乗ることはおろか、列に並ぶのも不可能だろう。
【羞恥心】はこの犬の置物でさえ「自分を指さしてバカにしているんじゃないか」と思わせるほどの力がある。
作戦が必要だ。
そう思った僕は、もはや家より落ち着く【あのベンチ】に帰り頭をフル回転させました。
出た作戦は全部で3つ。皆さんも是非【1人遊園地】を行う際は参考にしてほしい。
①[家族下で待ってる作戦] 難易度★★
その名の通り、【家族が下で写真を撮るなどの理由で待機している】という演技をし続ける作戦。
ポイント→定期的に架空の家族に手を振る。
必要条件→家族と遊園地に来ていても羞恥心を感じない心。
②[デートの下見作戦] 難易度★★★
その名の通り、【気になるあの子とデートが控えているため、当日失敗しないように下見に来ている】という演技をし続ける作戦。
ポイント→定期的に「ここは〇〇〇(架空の異性の名前)が喜びそうだな・・・」などと呟く。
必要条件→他者から見て、異性とのデートの可能性が十分に感じられる顔面偏差値。
③[遊園地マニア作戦] 難易度★
その名の通り、【遊園地のマニア】になりきる作戦。
ポイント→定期的に辺りを見渡しメモをとる。
必要条件→ペンとメモ帳を持っている。
僕は、①と②は必要条件が難しかったため、1番難易度が低く、必要条件も満たしている③、[遊園地マニア作戦]を実行することに決めました。
僕はペンとメモ帳を握りしめ、ジェットコースターに向かって歩いて行きました。
『としまえん』は全てのアトラクションの入り口にスタッフが待機しており、決められた料金(ジェットコースターは500円)を払うことによって、そのアトラクションに乗ることができます。
ジェットコースターの入り口が見えてくると同時に、スタッフも見えてきました。
若い女性のスタッフだ。
ペンとメモ帳を構え、さらに近づいていく。
その瞬間、目が合う。
焦った僕はとっさにメモ帳を開き、フタも開けてないペンで何かを書いている”フリ”をする。
そして僕はミスに気がつく。
僕は女性と目が合った瞬間にメモ帳を開き、ペンを走らせてしまった。
つまり、あちら側からしたら【一直線に近づいてきた男が自分を見た瞬間に一心不乱にメモをとり始めた】という只のキモエピソードになってしまったのだ。
【遊園地マニア】に思われるための作戦。一歩間違えるだけ全く別物の【マニア】になりかねないという事を身にしみて感じた瞬間でした。
僕は悟りました。
【遊園地マニア】になりきる作戦・・・だから駄目なのだと。
”なりきる”のではなく”なる”
【真の遊園地マニア】になる。
それしか【羞恥心】を討つ方法はないのだと悟ったのです。
ジェットコースターに乗りたい!
僕は少年のような目の輝きで女性スタッフに近づいて行きました。
露骨に怖がる女性スタッフ。
列に並びながらも距離をとる一家。
急に黙る女子小学生グループ。
もう怖くない。
なぜなら僕は【真の遊園地マニア】だから。
トンネルをくぐり終えた瞬間の顔を見て下さい。
僕は完全に覚醒したのです。
『としまえん』のボス『ジェットコースター』を倒した僕は、裏ボス『コークスクリュー』に挑みました。
僕は完全に覚醒したのです。
自分の欲しい”画”が手に入ったので帰ろうとしていた僕でしたが欲が出てきました。
『メリーゴーランド』に乗っている画も欲しいなぁ。
もはや【真の遊園地マニア】にとってメリーゴーランドなんて朝飯前。
そう思っていたのです。
メリーゴーランドこそ真のボス。
周りには5歳児~2歳児くらいまでしかいません。また【真の遊園地マニア作戦】は絶叫系にしか適用されず(本当にメリーゴーランドを楽しめる20歳は存在しない)無意味。
そして一番やっかいなのは構造。
ゆっくり動きながら、360度、怪しむ親御さんたちに睨まれつづける。
覚醒した人間でさえも【羞恥心】が蘇ります。
しかし僕には責任がありました。
49%の遊園地マニアの想い。
これを裏切るわけにはいかない。僕は、その日何度目か分からないが、その日一番固い決心をしました。
料金を払い、白馬にまたがる。スマホのカメラを起動。
いざ。
スタッフ「はーい、アトラクションに乗りながらの携帯操作はご遠慮下さいねー!」
僕はメリーゴーランドで初めて携帯操作の注意を受けました。
僕「すみません・・・」
カメラがあればまだ【ネタのためにやってんだろうな】感が出ますが、カメラ無しで白馬に乗りながら無表情でゆっくり回る成人男性は【ホンモノ】感が満載です。
僕は羞恥心に完全に心を喰われ、メリーゴーランドから降りた後、一目散に『としまえん』を出るのでした。
何がテイラー・スウィフト※だ。
※12/17 ノーテイラー(1)
帰りの電車で僕は自分に怒っていました。同時に49%の遊園地マニアにも怒りを覚えていました。
その時聴いていた曲は行きの車内でも聴いていた曲「Look What You Made Me Do」
和訳すると「あなたが私にさせたことを見なさい」
本当にその通りだと思いました。
このオチかなり前から考えていたのですが、今見るとオチてもいないし、意味分からないし、めちゃくちゃ気持ち悪いですね!
とにかく【1人遊園地】無事終了しました!また投票やるかもしれません!その時はよろしくお願い致します!
最後に【行きの写真】と【帰りの写真】をどうぞ。
【行きの写真】
【帰りの写真】
とても長くなりました!最後まで見て下さった方、本当にありがとうございました!
それでは。また更新します。