こんにちは。久しぶりに「ポメラ」触ってます。
僕は現在、お笑い芸人の養成所に通っています。なので「人前で何かをする」という経験は何度かさせて頂きました。
今回は僕が人生で初めて「人前で何かする」話をします。
高校3年生のある日の事でした。お笑い芸人を目指す事を親にも言っていた僕は、介護施設で働いている母親から「今度、私の働いている介護施設でお祭りがあるのだけれど余興をやらないか?」という話をもらいました。
僕はいい経験になると思いその話を承諾しました。
正直舐めていたのです。
(介護施設のお祭りねぇ。まあ、適当に2,3分盛り上げれば大丈夫っしょ!)と・・。
しかし翌日、母親から聞かされた言葉に驚愕します。
母「やるって言っといたからね!」
僕「ん?・・・あぁ、ありがとう。」(忘れていた。)
母「持ち時間は15分だって。よろしくね。」
僕「・・・・・・。」
15分。
その時の僕には「永遠」より長く感じました。
僕「・・え?15分?」(笑いながら)
母「ネタはもう決まってるの?みんな楽しみにしてるから頑張ってね!」
「ネタ」という言葉が出た瞬間、一気に不安の感情が僕に襲いかかります。
僕「何本か候補あるから迷い中かな~。」
僕は普通に嘘をつきながら自分の部屋に戻り、承諾したことを後悔しました。しかし、やるしかありません。考えました。
(一人の坊主が15分、皆さんの前で話す?)
僕に説法の技術はありません。
(部活動でやっている柔道の組み手を15分、披露する?)
僕が客ならブチ切れます。
(家出?)
僕にその度胸はありません。
考えた結果、僕は「こんな介護施設はイヤだ」というフリップ芸をやる事にしました。後は数を出すだけです。
これは勝ちました。
そして余裕な僕は、祭りの二日前にネタを完成させ、フリップの絵も描き終えました。
1回くらい練習しとこうかな!と思い軽く練習した僕は恐怖の感情に襲われました。
5分。
どう伸ばしても5分しか持たないのです。
あと10分何をしたらいいのか?僕は母親に祭り二日前にして初めてリサーチをしました。
僕「おじいさん、おばあさんは何で笑ったりするの?」
母「まあ、目で見て分かりやすいものがいいよね。あと昔のものとかいいんじゃない?まあ一番は下ネタだけどね。」
僕「ありがとう。」
母「え?もしかして、ネタできてないの?」
僕「今日の夕飯なに?腹減ったわ!」
良い情報を手にしました。
「目で見て面白い・昔のもの・下ネタ」
これらを全て組み合わせた10分にすれば大爆笑間違いなしだと確信しました。
しかしこの考えが地獄のキャラを生むことになるのです。
次回「中国からの刺客。」
長くなりそうなので一回切ります。
それでは。また更新します。